最近ハマっている漫画があります。
中村ひなたさんの「やさしいヒカリ」。
簡単にあらすじを言うと、ブラック企業での労働に耐えられなくなった主人公が、とある島に引っ越し簡易郵便局に住み込みで暮らしながら、ヒロインである女子高生や島の人々との関わりで自分が他者に何を与えられるのだろう、と見つめ直す物語なのかな。。
この2巻でメメント・モリという言葉が出てきて、ヒロインの進路や物語の根底にこれから響いてくるのかなという印象を持っています。
ヒロインの日和子はこの言葉と出会って、写真を大学で学びたいと考えるようになります。写真で撮れるその瞬間は、生きている中で、もう二度と訪れないのだと。
メメント・モリって言葉はどうしても死生観そのものを表す言葉だから、どうしても深刻というか、けっして明るい文脈で語られるものではないと思うのです。
でも、自分にとって、今やってることは何の意味があるのかとか、将来自分の意志を誰かに継いでもらうにはどうしたらいいかとか考えているとき、この視点は常に頭の片隅にあることだったりします。
この作品では、主人公は出会った人の悩みや思いをけっして深刻に語ることはなく、悩みをそっと聞いて、ときには自身も悩みながら、美しいイラストとともに物語が進んでいきます。
とにかく絵がかわいい!ので、興味のある方は是非。